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2026/10/23

アメリカ中間選挙とは?見通しと株価・為替への影響

画像出典:https://pixta.jp/photo/120484066

アメリカでは2026年11月3日に中間選挙が実施されます。中間選挙の結果は今後のトランプ政権の政策運営や政権基盤を左右するだけに、アメリカ国内はもちろん、世界中から注目を集めています。

この記事では、アメリカ中間選挙が重要な理由や選挙の見通しと予想されるシナリオ、世界経済に与える影響についてわかりやすく解説します。

#アメリカ中間選挙 #世界経済

アメリカ中間選挙とは?

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4840164

アメリカの中間選挙とは、大統領任期の折り返し時期に実施される連邦議会や地方の選挙の総称です。下院の全議席と上院の約1/3の議席が改選されるほか、多くの州で知事選や州議会議員選がおこなわれます。

大統領を決めるための選挙ではありませんが、政権への評価が議席数を左右することから「政権の通信簿」とも呼ばれます。

アメリカ中間選挙が重要な理由

アメリカの連邦議会は上院と下院の二院制で、主に共和党と民主党の二大政党が議席を争っています。法案を成立させるには、原則として上下両院での可決が必要です。

現在、上院・下院ともトランプ大統領が所属する共和党が過半数を占めており、議会で大統領の政策が通りやすい状態です。中間選挙で民主党が両院のいずれかで過半数を取ると、減税や予算などの法案が成立しにくくなるほか、議会による政権の監視も強まる可能性があります。

このように、中間選挙の結果はトランプ政権が政策をどこまで進められるかに影響するため、残りの任期の政権運営を左右する重要な選挙といえます。

過去の中間選挙前後の議席数

<2000年以降の中間選挙前後の連邦議会議席数>

大統領

年

院

改選前

改選後

民主党

共和党

民主党

共和党

ブッシュ

(共和党)

2002

上院

51

49

49(-2)

51(+2)

下院

212

221

204(-8)

229(+8)

2006

上院

45

55

51(+6)

49(-6)

下院

202

232

233(+31)

202(-31)

オバマ

(民主党)

2010

上院

59

41

53(-6)

47(+6)

下院

256

179

193(-63)

242(+63)

2014

上院

54

46

46(-8)

54(+8)

下院

201

234

188(-13)

247(+13)

トランプ

(共和党)

2018

上院

49

51

47(-2)

53(+2)

下院

195

239

235(+40)

199(-40)

バイデン

(民主党)

2022

上院

50

50

51(+1)

49(-1)

下院

220

212

213(-7)

222(+10)

トランプ

(共和党)

2026

上院

47

53

?

下院

214

219

中間選挙では、大統領の所属政党が下院の議席を減らすケースが多く見られます。上の表の通り、2000年以降の中間選挙では6回中5回で大統領の所属政党が下院の議席を減らしています。

アメリカの下院議員の任期は2年で、大統領選挙と同時期にも選挙が実施されます。このときは大統領候補への期待や人気が追い風となり、同じ政党の議員が当選しやすくなります。

一方、中間選挙では追い風が弱まることに加え、政策への不満が選挙結果に表れやすくなります。また、政権に不満を持つ有権者が議会の勢力図を変えようと積極的に投票することも、議席を減らす理由の一つです。

なお、上院は任期が6年で、2年ごとに約3分の1の議席が改選されます。選挙ごとに改選対象の州が異なるため、下院とは結果が異なる場合があります。

トランプ大統領の現在の支持率は?

米国のシンクタンク、ピュー・リサーチ・センターが実施した『11月の中間選挙などに関する世論調査結果(2026年9月28日~10月4日に実施された米国成人を対象とした調査)』によると、トランプ大統領の支持率は約30%で、第2期目における最低水準を記録しています。

第1期目(2017~2021年)はおおむね35~45%台で推移し、中間選挙前は40%程度でした。これに対し現在の約30%は1期目の退任直前の水準まで落ち込んでいることになります。

支持率の低下は、物価高や景気への不満、イラン情勢への不安などを背景に、2024年選挙時の支持層(特にヒスパニック系の有権者や若年層)への求心力が下がっていることが原因とされています。

引用:「With Americans in a Sour Mood, Democratic Voters Are More Engaged in Midterms」。ピュー・リサーチ・センター、ワシントンDC(2026年10月8日)Democratic Voters More Engaged in Midterms as Americans Are in a Sour Mood | Pew Research Center

中間選挙の見通しと3つのシナリオ

これまでの中間選挙の傾向やトランプ政権の支持率低下などを背景に、2026年の中間選挙では民主党が下院で議席を伸ばすとの見方が強いです。

ただし、今後の世論の動向によっては共和党が多数派を維持する可能性もあり、結果はまだ不透明です。また、上院は改選対象となる州ごとの情勢に左右されます。

中間選挙の結果によって、トランプ政権の政策運営はどのような影響を受けるのでしょうか。考えられる3つのシナリオを紹介します。

共和党が両院で多数派を維持した場合

減税や予算などの法案を進めやすく、トランプ政権の政策運営を続けやすい状態となります。

共和党が上院のみ多数派を維持した場合

上下両院で多数派が異なる「ねじれ状態」となり、減税や予算などの法案が通りにくくなります。また、政権に対する調査や監視が厳しくなることで批判が高まり、政策を進めにくくなると考えられます。

民主党が両院ともに多数派を奪還した場合

法案や予算だけでなく閣僚人事などでも民主党の協力が必要になり、トランプ政権の政策運営はさらに難しくなります。

中間選挙の結果が株価に及ぼす影響

中間選挙の結果次第で減税や関税などの政策が変わる可能性があるため、選挙前後は株価が不安定になることがあります。

一方、選挙が終わって政策の見通しが立つと、投資家の不安が和らいで株価が上昇するケースが多いです。こうした動きは「選挙後ラリー」と呼ばれます。

共和党が両院で多数派を維持すると、トランプ政権の政策が続くことからAIや半導体関連株が再注目される可能性があります。一方、民主党が下院で多数派となれば、クリーンエネルギーや医療など、民主党が重視する分野に関心が集まると考えられています。

中間選挙の結果が為替に及ぼす影響

共和党が両院で多数派を維持した場合、減税や政府支出の拡大が進むとの期待から、アメリカの金利が上がり、ドル高・円安につながる可能性があります。

一方、民主党が下院で多数派となり減税や予算に関する政策が進みにくくなると、アメリカの金利が下がるとの見方からドル安・円高に動く可能性が高まります。

アメリカの中間選挙は世界経済にも影響する

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/35112459

中間選挙の結果は、トランプ政権が減税や関税などの政策をどこまで進められるかを左右します。そのため、アメリカ国内だけでなく世界経済にも大きな影響を及ぼします。

特に選挙前後は、政策の先行きに対する見方から株価や為替が乱高下することもあるため、動向に注目しましょう。

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