【6月4日は虫歯予防デー】進行段階別の治療費用や通院日数はどれくらい?
著者
阿東いつ子

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そこでこの記事では、虫歯の進行段階ごとの治療費用や通院日数の目安を紹介します。6月4日の「虫歯予防デー」をきっかけに、歯の健康について見直してみましょう。
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※本記事にはPontaチャンスはありません。
虫歯治療の初診料と再診料はいくら?

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| 項目 | 3割負担の目安 |
|---|---|
| 初診料 | 1,000円程度 |
| 再診料 | 240円程度 |
| 検査料 | 2,000~4,000円程度 |
歯科医院で虫歯治療を受けるには、初回は初診料、2回目以降は再診料がかかります。ただし、受診の間隔が数ヵ月開いた場合は、再度初診料がかかる場合があります。
3割負担の方の窓口負担は、基本となる初診料または再診料に物価対応料とベースアップ評価料が加算され、おおよそ上記の金額となります。
なお、初診時は治療を進めるためにレントゲンなどの検査をおこないます。料金は検査内容によって異なりますが、3割負担で2,000~4,000円程度です。
虫歯の進行段階別の治療費用
虫歯は進行度によって、C0からC4の5段階に分けられます。
| 進行段階 | 状態 |
|---|---|
| C0(初期) | エナメル質が溶け始め、虫歯になりかけた状態 |
| C1(軽度) | エナメル質が溶け、小さな穴が開いた状態 |
| C2(中度) | 虫歯が象牙質まで達した状態 |
| C3(重度) | 虫歯が神経まで達した状態 |
| C4(末期) | 虫歯が歯根まで達した状態 |
虫歯は、早い段階で治療するほど費用や通院回数を抑えられます。また、初期であれば歯を削らずに済む場合もあります。
さらに、歯の内側にある「象牙質」は表面の「エナメル質」よりも柔らかいため、虫歯が象牙質まで達すると一気に進行しやすくなります。痛みがないからと放置せず、「しみる」「違和感がある」と感じた段階で受診することが大切です。
C0(初期)の治療費用は3,000~4,000円程度
C0は、歯の表面にあるエナメル質が酸によって溶け始め、白く濁って見える状態です。まだ穴は開いていないため、正しい歯磨きやフッ素ケアで「再石灰化」を促すことで改善できる場合もあります。
ただし、そのまま放置すると進行のおそれがあるため、歯科医院での治療がおすすめです。一般的に歯は削らずに口腔内のクリーニングやフッ素塗布などをおこない、1回の通院で終了します。
初診料や検査料を含めた費用の目安は、3割負担で3,000~4,000円程度です。
C1(軽度)の治療費用は3,000~5,000円程度
C1は歯の表面にあるエナメル質が溶けた状態です。小さな穴が開いたり黒くなったりしていても痛みが出る前の段階のため、すぐ削らずに経過を見ることもあります。
虫歯を削る場合は、削った穴に「レジン(歯科用プラスチック)」と呼ばれる白い詰め物を詰める治療法が一般的です。レジンは光で固まることから型取りなどが不要で、基本的に1回の治療で終了します。
初診料や検査料を含めた費用の目安は、3割負担で3,000~5,000円程度です。
C2(中度)の治療費用は4,000~1万円程度
C2は虫歯がエナメル質の内側にある「象牙質」まで進行した状態です。冷たいものや甘いものがしみたり、痛みを感じたりすることがあります。ここまで進行すると自然に治ることはなく、虫歯部分を削る治療が必要です。
虫歯を削ったあとは、レジンや金属の詰め物を入れます。症状や虫歯の範囲によって異なりますが、通院回数は1~2回が目安です。
費用は3割負担で、レジン治療が4,000~6,000円程度、詰め物を作ると5,000~1万円程度です。審美性や耐久性に優れた詰め物を入れる場合は自費診療となり、5~10万円程度かかります。
C3(重度)治療費用は15,000~3万円程度
C3は虫歯が神経まで進行した状態で、強い痛みが出やすくなります。放置すると炎症が広がり、歯を残せなくなる可能性もあります。
一般的にこの段階では「根管治療(こんかんちりょう)」と呼ばれる、歯の神経を取り除く治療をおこないます。歯の内部を洗浄・消毒したうえで薬剤を詰め、その後に被せ物を装着します。
通院は4~8回程度必要なケースが多く、費用は3割負担で1万5,000~3万円程度が目安です。審美性や耐久性に優れた被せ物を自費で作る場合は、10~20万円程度かかります。
C4(末期)の治療費用は5,000円程度~
C4は虫歯が歯根まで達し、歯の大部分が崩れた状態です。神経が死んで痛みを感じない場合もありますが、内部では炎症が進行していて抜歯が必要なケースがほとんどです。
抜歯自体の費用は、3割負担で5,000~1万円程度が目安です。ただし、歯を失ったあとは、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで歯を補う治療を検討することになります。
入れ歯やブリッジの費用と治療回数の目安
入れ歯やブリッジは、保険診療と自費診療を選べます。保険適用の入れ歯は1本あたり5,000円程度から作れますが、自費診療だと入れ歯で5~15万円、ブリッジで20~40万円程度かかります。通院回数はいずれも3~4回程度が目安です。
インプラントの費用と治療回数の目安
インプラントは基本的に保険適用外で、1本あたり30~50万円程度かかります。治療回数は6~8回程度ですが、治療が完了するまでには3~6ヵ月程度かかります。
ただし、土台となるあごの骨の厚みや幅が不足している場合は、骨移植などによる「骨造成」をおこなうこともあります。骨造成には1本あたり3~10万円程度の追加費用がかかり、治療期間は1年に及ぶ場合もあります。
<1本あたりの費用の目安>
| 治療法 | 一般的な寿命 | 費用相場 | |
|---|---|---|---|
| 入れ歯 | 4~5年 | 保険診療 | 5,000~15,000円 |
| 自費診療 | 5~15万円 | ||
| ブリッジ (3本ブリッジ) | 7~8年 | 保険診療 | 1~3万円 |
| 自費診療 | 20~40万円 | ||
| インプラント | 10~15年 | 自費診療 | 30~50万円 |
自分の歯で噛める喜びはプライスレス
自分の歯の噛む力を100%とすると、人工の歯の噛む力は次の程度といわれています。
- 部分入れ歯:30~40%程度
- ブリッジ:60~80%程度
- インプラント:80~90%
入れ歯やブリッジは自分の歯に比べると噛む力が弱く、硬いものや噛み切りにくいものが食べにくくなることで食事に制限が生じることがあります。
一方、インプラントはしっかり固定されるため、自分の歯とほぼ同じくらい硬いものも噛めます。ただし、噛み心地まで同じというわけではありません。
天然の歯の歯根とあごの骨の間には、食べ物の硬さを感じ取ったり噛んだときの衝撃を和らげる「歯根膜(しこんまく)」という組織があります。インプラントにはこの歯根膜がないため、噛み心地が変わります。
繊細な食感まで楽しむには、自分の歯をできるだけ残すことが大切です。
虫歯の放置が病気につながることも
虫歯を放置すると、痛みが出たり歯を失ったりするだけでなく病気のリスクも高まります。
例えば、虫歯や歯周病の原因菌が血管内に入り込むことで、脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる病気につながる可能性があります。
また、虫歯で歯を失った状態をそのままにすると、食べ物を十分に噛めなくなります。噛む回数が減ると脳への刺激が少なくなり、認知症のリスクが高まるといわれています。
虫歯を防ぐ歯磨きのポイント
虫歯予防で最も重要なのは、毎日の正しい歯磨きです。次のポイントを意識してみましょう。
フッ素入り歯磨き粉を使う
健康な歯も、細菌が作り出す酸で歯の表面が溶ける「脱灰」と、溶けた歯を修復する「再石灰化」を繰り返しています。フッ素入り歯磨き粉を使うことで再石灰化が促され、虫歯の進行を防ぎやすくなります。
フロスや歯間ブラシを併用する
歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは十分に落としきれません。毎日の歯磨きにデンタルフロスや歯間ブラシを取り入れることで、磨き残しを大きく減らせます。
寝る前は特に丁寧に磨く
就寝中は唾液の量が減るため、細菌が繁殖しやすくなります。食後は忙しくて短時間で済ませている方も、寝る前は磨き残しがないよう丁寧に歯磨きしましょう。
虫歯予防には定期健診も重要

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C0~C1の初期虫歯は痛みがほとんど出ないため、自分ではなかなか気づけません。そのため、虫歯や歯周病のリスクが高い方は3~4ヵ月に1回、特に問題がない方でも半年に1回程度の定期検診が理想です。
虫歯は、C0からC2へ進行するまでに半年から数年程度かかります。定期的にチェックを受けることで早期に発見しやすくなり、歯を大きく削らずに治療できます。
定期検診の費用は、3割負担で2,000~4,000円程度が目安です。自治体によっては無料または低額で歯科検診を実施している場合もあります。利用したい方は、お住まいの市区町村のホームページなどで確認してみましょう。
毎日の歯磨きと定期健診で虫歯から健康な歯を守ろう
虫歯は、初期の段階で発見できれば比較的軽い治療で済みます。しかし、放置して進行すると治療費や通院回数の負担が増えるだけでなく、歯を失う原因にもなります。さらに病気や認知症のリスクも高まるため、毎日の正しい歯磨きや定期的な歯科検診が大切です。
しばらく歯科検診に行っていない方は、6月4日の「虫歯予防デー」をきっかけに受診を検討してみてはいかがでしょうか。
著者
阿東いつ子