Ponta ミカタイムズ
フリーワード
2026/02/27

2026年に改定される旅行関連の税金(出国税や宿泊税)は値上げ?値下げ?

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/33111537

2026年は、旅行に関する税金や手数料の見直しが複数おこなわれる予定です。7月に出国税の引き上げとパスポート発行手数料の引き下げが実施されるほか、宿泊税の新設や改定も相次ぎます。旅行好きな方は、負担の増加が心配ではないでしょうか。

この記事では、出国税やパスポート発行手数料の改定後の金額に加え、宿泊税が導入される地域についてわかりやすく解説します。

#出国税 #海外旅行 #法改正 #宿泊税

出国税とは?誰がどうやって支払う?

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/34211381

出国税(正式名称:国際観光旅客税)は、観光先進国の実現に向けて観光基盤を拡充・強化するため、恒久的な財源確保を目的に創設された税金です。2019年から、1人あたり1,000円が航空機や船のチケット代に上乗せして徴収されています。

この税金は日本を出国する際に国籍を問わず課されますが、2歳未満の子どもや24時間以内に出国する乗り継ぎ客は対象外です。

参考:国際観光旅客税について|国税庁

出国税はいくら値上げされる?値上げの目的は?

出国税は、2026年7月1日より現在の1,000円から3,000円に引き上げられる予定です。税収は2024年度で約525億円だったため、値上げ後は1,500億円程度まで増加する見込みです。

増収分は、国内の観光地での混雑対策や地方へのインバウンド誘致などに充てられるとされています。

パスポート発行手数料は値下げ

国際ルール上、外国人だけに出国税を課すことはできないため、海外へ出国する日本人も課税対象になります。しかし、国内のオーバーツーリズム対策の費用を日本人も負担する点に、違和感を覚えるという声も少なくありません。

こうした負担感を和らげて海外旅行控えにつながらないようにするため、2026年7月1日からはパスポートの取得・更新時の手数料が次のように引き下げられる予定です。

年齢旅券種別現行手数料改定後手数料
(案)
18歳以上10年電子申請 15,900円
窓口申請 16,300円
電子申請 8,900円
窓口申請 9,300円
5年電子申請 10,900円
窓口申請 11,300円
廃止
12歳以上
18歳未満
5年電子申請 10,900円
窓口申請 11,300円
電子申請 4,400円
窓口申請 4,800円
12歳未満5年電子申請 5,900円
窓口申請 6,300円

パスポートの期限には10年と5年がありますが、18歳向けは5年を廃止して10年に一本化されます。また、18歳未満は12歳以上と未満で手数料に差がありましたが、同一料金に見直されます。

2026年は宿泊税の導入・改定ラッシュ

宿泊税は、自治体が域内の宿泊客から徴収する税金です。オーバーツーリズム対策費用などに充てるため、日本各地で導入する自治体が増えています。

導入自治体は2025年末時点で17でしたが、2026年には26の自治体が新たに課税を開始します。また、すでに宿泊税を導入している京都市と北海道倶知安町では、2026年に税額の引き上げが実施されます。

宿泊税を導入済・導入予定の自治体一覧

施行日自治体名宿泊料金(1人1泊)ごとの税額備考
2002年10月東京都1万~15,000円未満:100円
15,000円以上:200円
 
2019年4月導入
2024年10月改定
石川県金沢市5,000~2万円未満:200円
2万円以上:500円
 
2017年1月導入
2025年9月改定
大阪府5,000~15,000円未満:200円
15,000~2万円未満:400円
2万円以上:500円
 
2018年11月導入
2026年3月改定
京都市2026年2月まで
2万円未満:200円
2万~5万円未満:500円
5万円以上:1000円
2026年3月から
6,000円未満:200円
6,000~2万円未満:400円
2万~5万円未満:1,000円
5万~10万円未満:4,000円
10万円以上:1万円
2019年11月導入
2026年4月改定
北海道倶知安町2026年3月まで
宿泊料金の2%
2026年4月から
宿泊料金の3%
2020年4月福岡県200円 
福岡県福岡市2万円未満:200円
(うち県税50円)
2万円以上:500円
(うち県税50円)
 
福岡県北九州市200円(うち県税50円) 
2023年4月長崎県長崎市1万円未満:100円
1万~2万円未満:200円
2万円以上:500円
 
2024年11月北海道ニセコ町5,000円以下:100円
5,001~2万円未満:200円
2万~5万円未満:500円
5万~10万円未満:1,000円
10万円以上:2,000円
 
2025年1月愛知県常滑市200円 
2025年4月静岡県熱海市200円 
2025年10月岐阜県高山市1万円未満:100円
1万~3万円未満:200円
3万円以上:300円
小学生以下は免税
岐阜県下呂市5,000円未満:100円
5,000円以上:200円
小学生以下は免税
2025年11月北海道赤井川村8,000円~2万円未満:200円
2万円以上:500円
 
2025年12月青森県弘前市200円 
島根県松江市5,000円以上:200円 
2026年1月宮城県6,000円以上:300円 
宮城県仙台市6,000円以上:300円
(うち県税100円)
 
2026年4月北海道2万円未満:100円
2万~5万円未満:200円
5万円以上:500円
 
北海道札幌市5万円未満:200円
5万円以上:500円
 
北海道小樽市、釧路市、北見市、旭川市、帯広市、音更町200円 
北海道函館市2万円未満:100円
2万~5万円未満:200円
5万~10万円未満:500円
10万円以上:2,000円
 
北海道富良野市、占冠村、留寿都村2万円未満:200円
2万~5万円未満:300円
5万円以上:500円
 
北海道新得町5,000円未満:50円
5,000~2万円未満:100円
2万~5万円未満:200円
5万円以上:500円
 
神奈川県湯河原町5万円未満:300円
5万円以上:500円
12歳未満は免税
岐阜県岐阜市200円12歳未満は免税
三重県鳥羽市200円 
広島県6,000円以上:200円 
2026年6月長野県軽井沢町6,000~1万円未満:150円(100円)
1万~10万円未満:200円(150円)
10万円以上:650円(600円)
施行開始後3年間はカッコ内の金額
長野県阿智村200円 
長野県白馬村6000~2万円未満:150円(100円)
2万~5万円未満:350円(300円)
5万~10万未満:850円(800円)
10万円以上:1,850円(1,800円)
※施行開始後3年間はカッコ内の金額
2026年7月熊本県熊本市200円 
2026年10月栃木県那須町1万円未満:100円
1万~2万円未満:300円
2万~3万円未満:500円
3万~5万円未満:800円
5万~10万円未満:1,500円
10万円以上:3,000円
12歳未満は免税

現在、上記以外にも複数の自治体が総務省と協議を進めており、宿泊税を導入する地域は今後さらに増える見込みです。

都道府県と市町村でそれぞれ宿泊税がかかる場合の金額は?

都道府県と市町村の双方で宿泊税を導入している場合の取り扱いは、自治体によって異なります。

北海道の宿泊税は、市町村とは別に徴収されます。宿泊税のない市町村では道税のみを、宿泊税のある市町村では道税に加えて市町村税を支払います。

例:北海道/札幌市で1人あたり1泊2万円未満の宿泊施設に泊まる場合

宿泊税のない市町村道税100円
宿泊税のある札幌市道税100円 + 市税200円

一方、宮城県や福岡県では、市町村で徴収した金額の一部が県に振り分けられます。宿泊税のある自治体とない自治体で支払う税額は同じですが、内訳が変わります。

例:宮城県/仙台市で1泊6,000円以上の宿泊施設に泊まる場合

宿泊税のない市町村県税300円
宿泊税のある仙台市県税100円 + 市税200円

旅行時は税金にも注目してみよう

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3417802

2026年7月からパスポートの発行手数料が引き下げられるため、急ぎでない場合は7月以降の申請がおすすめです。ただし、引き下げ直後は窓口の混雑が予想されるため、余裕を持った手続きを心がけましょう。

また、出国税や宿泊税はチケット代や宿泊費と合わせて徴収されるため、気づかないまま支払っている方が多いのでなないでしょうか。旅行を計画する際には、こうした費用の内訳にも目を向けてみましょう。