
ふるさと納税のポイント付与が禁止に!お得に申し込めるのはいつまで?

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そこでこの記事では、ポイント付与が禁止となる背景やふるさと納税の仕組み、申し込みの注意点について解説します。
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ふるさと納税のポイント付与はなぜ禁止に?
ふるさと納税のポイント付与が禁止される理由は、「寄付額の一部が返礼品以外の形で還元されること」が、制度の趣旨に合わないと国が判断したためです。
ふるさと納税は、本来「寄付を通じて自治体を応援する」のが目的で、寄付のお礼として特産品などの返礼品をもらえる制度です。しかし、一部のポータルサイトでは寄付額に応じてポイントを付与しており、付与率の高さによる利用者の獲得競争が問題視されていました。
総務省はこうした過度な競争を抑えて制度の公平性を保つため、2025年10月1日からポイント付与を全面的に禁止することを決定しました。
参考:総務省|ふるさと納税の指定基準の見直し 【令和6年6月28日付け告示第203号】
ポイント禁止でふるさと納税はどう変わる?
2025年10月からは、ふるさと納税のポータルサイトや外部サービスで金銭的な価値のあるポイントや特典が付かなくなります。これまで「返礼品のほかにポイントももらえるから」と寄付をしていた人にとっては、お得感が減ることになります。
一方で、自治体が返礼品や宣伝にかける費用の使い方も見直され、「地域を応援する」という制度の本来の目的に立ち返ることが期待されています。
クレジットカードのポイント付与も廃止される?
今回禁止されるのはふるさと納税ポータルサイトが独自に付与しているポイントで、クレジットカード決済でもらえるポイントはこれまで通り受け取れます。ただし、「ふるさと納税の利用でポイント〇倍」といったカード会社のキャンペーンは禁止となります。
また、ポイントサイトを経由して寄付するとポイントがもらえる仕組みについても禁止の対象です。
ふるさと納税の仕組みを復習

ふるさと納税の特徴は、寄付した金額のうち自己負担の2,000円を除いた分が税金から控除される点にあります。たとえば5万円を寄付した場合、2,000円を差し引いた48,000円が所得税や住民税から差し引かれます。
ただし、控除が受けられるのは「控除上限額」の範囲内までで、控除上限額は寄付をする人の年収や家族構成、各種控除の有無などによって変わります。つまり、上限を超えて寄付してもその分は控除されず、全額自己負担となります。
また、税金の控除を受けるには、確定申告またはふるさと納税ワンストップ特例制度の手続きが必要です。
お得にふるさと納税するポイントと注意点
例年、ふるさと納税の申し込みが最も多くなるのは年間の収入がほぼ確定する11月から12月です。ところが今年は、10月からポイント付与が禁止されるため、9月に申し込みが集中する見込みです。
そこでここからは、今年ならではの注意点も踏まえつつ、ふるさと納税をお得に活用するためのポイントをご紹介します。
まずは控除上限額を確認
ふるさと納税には、年収や家族構成などに応じた控除上限額が定められています。寄付を始める前に、ポータルサイトや自治体などが提供するシミュレーターで、自分の控除上限額を確認しておきましょう。
ただし、9月中に上限額いっぱいまで寄付してしまうと、思わぬ収入減や医療費などの支出によって控除額が変わり、自己負担が2,000円を超えてしまう可能性もあります。まずは9月末までに余裕をもって寄付し、12月に収入が確定した時点で計算しなおして、必要に応じて追加で申し込むのがおすすめです。
キャンペーンを利用する
多くのふるさと納税ポータルサイトでは、9月末までの駆け込み需要にあわせてポイント付与や特典がもらえるキャンペーンを実施しています。中には、特定の自治体や支払い方法を選ぶことで還元率が高くなるケースもあるため、事前に条件をしっかり確認して活用するとよいでしょう。
また、キャンペーンはエントリーが必須の場合が多いです。ふるさと納税を申し込む前に忘れずエントリーしましょう。
早めに申し込む
今年は9月中にふるさと納税する人が多いため、月末が近づくと人気の返礼品は注文が集中して品切れになる可能性があります。欲しい品がある場合は早めに申し込みましょう。
配送時期に注意
同時期に複数の返礼品を申し込むと一度に届いてしまい、冷蔵庫や冷凍庫に入りきらないなどということも。保存場所の確保が難しい場合は、配送時期を指定できたり、複数回に分けて届く返礼品を選ぶと良いでしょう。
また、後からゆっくり楽しみたい方や9月末までに選びきれない方は、好きなタイミングで申し込めるカタログ型の返礼品がおすすめです。
今年のふるさと納税は9月末までがお得!

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/32991395
ふるさと納税のポイント付与は、2025年10月から全面的に禁止されます。9月末までがポイントを受け取れる最後の機会となるので、活用を検討してみてはいかがでしょうか。
ポイントがなくなるのは残念に感じるかもしれませんが、ふるさと納税の本来の目的は地域を応援することにあります。返礼品を楽しみながら地域に貢献できる制度なので、これからも賢く利用していきましょう。