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2025/04/21

初心者必見!株で儲かる人の特徴から見えてくる成功のための鉄則

株式投資は、短期間で大きな利益を上げることも不可能ではありません。個人投資家の中には、資産を10倍以上に増やした人もいます。実際に株式投資で儲ける人にはどのような特徴があるのでしょうか。

本記事では、株式投資の基本知識や儲かる人・損する人の特徴、おすすめの投資方法を解説します。これから株式投資を始める方は、資産を大きく増やした人を参考にして成功確率を高めましょう。

株で儲ける3つの利益とは?

まずは、株式投資で得られる3つの利益を確認しましょう。

(1)値上がり益
(2)配当金
(3)株主優待

それぞれの利益について、詳しく解説します。

(1)値上がり益

株式投資で儲ける方法として多くの方が想像するのが、「値上がり益」ではないでしょうか。株式の株価が安いときに買い、高くなったら売って得る利益で、このような価格差を利用して得られる利益を「キャピタルゲイン」ともいいます。

キャピタルゲインは株式だけでなく、FXや暗号資産(仮想通貨)、不動産への投資でも発生します。

(2)配当金

2つ目の利益は、「配当金」です。株式会社は出資者から資金を集め、その資金を元手に事業をおこなって利益を上げます。その利益を出資者に還元する方法が、配当です。値上がり益がキャピタルゲインであるのに対し、配当金は「インカムゲイン」と呼ばれます。

日本企業の場合、配当金は年に1回もしくは2回支払われるのが一般的です。配当金は株を保有していることで得られる収入なので、株価の変動に一喜一憂することなく、長期目線で投資したい場合に重視されます。

(3)株主優待

3つ目の利益は、「株主優待」です。株主優待は日本独自の制度で、自社株を保有している人に対するサービスの一環でおこなわれ、自社の製品やサービス、金券などを提供する企業もあります。

鉄道会社であれば自社の優待乗車券、外食チェーンであれば無料飲食券など企業によって特色があり、株主優待を目当てに株式投資をしている人も少なくありません。

株で儲かる人の特徴    

次に、株式投資で儲かる人の特徴について見ていきましょう。

(1)株価を予想できている
(2)自分の判断や意見を持っている
(3)他の投資家の動きを見ている
(4)忍耐力がある

それぞれの特徴について、詳しく解説します。

(1)株価を予想できている

将来の株価を正確に予想することは不可能ですが、ある程度の予想はできます。実際、経済ニュースや企業の業績、PERやPBRといった各種指標、そしてチャート分析など、株価予想の参考となる情報や分析方法はたくさんあります。

株式投資で儲ける人は、業績などの情報収集や分析を通じて株価を予想しています。

(2)自分の判断や意見を持っている

株式投資で儲けている人は、自分の意見や投資判断をしっかり持っています。仮にそれが外れたとしても、投資の方法を改善して次に生かせます。「他人任せにしない」というのは、株式投資で儲けるために必須の姿勢です。

(3)他の投資家の動きを見ている

数百億円単位で取引する機関投資家の動きをチェックすることで、株式を売買するタイミングを見つけやすくなります。

機関投資家には生命保険や年金基金、投資信託の運用会社も含まれます。これらは投資先を公開しているところもあり、どんな銘柄を売買したのか確認することができます。

(4)忍耐力がある

忍耐力は、投資家にとって極めて重要な能力です。株価の予想が外れて損失を抱えたときに慌ててしまうと、かえって損失を大きくしてしまう可能性があります。感情に流されず、適切な投資の判断を下せるようになれば、大きな損失を避けやすくなります。

株で損する人の特徴    

次に、株式投資で損をする人の特徴を確認しておきましょう。

(1)せっかちな性格
(2)株をギャンブルや博打だと思っている
(3)勉強が嫌い
(4)他人の意見を真に受ける

それぞれの特徴について、詳しく解説します。

(1)せっかちな性格

せっかちな性格の人は投資で大きな損失を被りやすいといえます。株式の取引を頻繁に繰り返して損失を増やし、資金が枯渇するリスクがあるからです。

株式投資ではありませんが、FXの世界には「ポジポジ病」というスラングがあります。ポジとはポジション(未決済の約定を抱えること)のことで、明確な戦略もないままにポジションを無闇やたらに取りたがる傾向のことです。株式投資にも同じことがいえるので、「とにかく株式を買わなければ利益も出ない」とばかりに結果を急ぎすぎるのは、「ポジポジ病」と同じです。

せっかちな性格だとこうした行動を取ってしまいやすいので、心当たりがある方は十分注意しましょう。

(2)株をギャンブルや博打だと思っている

株式投資をギャンブルや博打だと思っている人は、長期的な資産形成の視点を持てず、投機的な行動に走りがちです。また、短期間での大きな利益を狙い、リスク管理を怠る傾向があります。

また、冷静な判断ができず、損失が膨らむと感情的になってさらに無謀な取引を重ねがちです。このような人は無理に投資を始めず、貯金に集中したほうがよいでしょう。

(3)勉強が嫌い

株式投資で儲けるためには、株式投資の基本的な仕組みや多彩な注文方法への理解、ファンダメンタルズと呼ばれる株価に影響を与えそうなニュースや指標の分析、チャートを使ったテクニカル分析などの知識が必須です。勉強が嫌いな人はこうした知識を学ぶのを避けて感覚や噂に頼った投資をしがちで、リスクを正しく判断できずに損失を出す可能性が高くなります。

また、株式市場は常に変化しているため、成功するには継続的な学習が欠かせません。勉強を怠ると、適切な投資判断ができず、長期的に資産を増やすのが難しくなります。投資で成功するには、常に学び続けることが大切です。

(4)他人の意見を真に受ける

他人の意見を真に受ける人は、自分で情報を分析せずに投資判断をしてしまい、根拠のない噂や流行に流されやすくなります。その結果、高値で買って安値で売る失敗を繰り返し、安定した利益を出すのが難しくなります。

また、自分の投資判断の結果を検証しなければ、いくら経験を積んでも投資スキルは上がりません。そのため、株式投資は他人の意見に依存せず、自分で情報を精査して冷静に判断する力が重要です。

株で儲けるには?おすすめの投資方法

株式投資で儲けるおすすめの方法は次の3つです。

(1)配当金や株主優待を狙う
(2)IPOを狙う
(3)投資に慣れたらレバレッジをかける

それぞれの株式投資の儲け方について、詳しく解説します。

(1)配当金や株主優待を狙う

配当金と株主優待は、いずれも株を保有しているだけで得られる利益や特典です。もちろん業績によって変動はありますが、基本的には株価に関係なく狙うことができます。

株式市場には、花王のように「増配」といって配当金を数十年にわたって増やし続けている企業もあります。また、株主優待についても普段利用する鉄道会社の株など、ライフスタイルに応じて利用しやすい優待を狙うとお得感が大きくなります。

この投資方法は短期的に株式を売買することを前提としていないため、短期的な株価の変動に一喜一憂せずに済むのも魅力です。

おすすめの銘柄は?

配当金や株主優待を狙えるおすすめの銘柄を、それぞれ3つずつピックアップしました。

銘柄名配当利回り特徴、ポイント
花王2.34%2024年度で日本企業最長記録となる「35期連続増配」を達成
日本電信電話3.49%1株150円前後で、投資初心者でも気軽に購入しやすい
日清紡ホールディングス3.83%40年超にわたり「非減配」を継続し、年間配当額は直近20年で5.1倍に成長

※2025年3月21日時点

銘柄名優待の内容
ヤーマン公式通販サイトまたは一部直営店で使える割引券
イオン持ち株数に応じ、買い物金額の3~7%が半年ごとにキャッシュバック
オリエンタルランド東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーで使える1デーパスポート

※2025年3月21日時点

上記の銘柄以外にも、高配当や魅力的な株主優待を提供する企業はたくさんあります。次の記事も参考にして、自分の投資スタイルに合う銘柄を探してみましょう。

関連記事:
高配当&株主優待で「一石二鳥」な銘柄は?

(2)IPO銘柄を狙う

IPOとは「Initial Public Offering」の略で、株式の新規公開のことです。

2024年は86社のIPOがありました。そのうち初値が上場前の公開価格を上回ったのは63社、つまり勝率は73.3%なので、大勢の投資家がIPOへの参加を希望します。希望者が多いと抽選となるため、ほとんどのIPOは当選しないと株式を購入できません。

IPO狙いは証券会社選びも重要

IPOの抽選は、証券会社によって当選確率が異なります。主幹事会社といってIPOで中心的な役割を果たす証券会社には多くの株数が割り当てられるほか、IPOの取扱件数が多い証券会社なら参加のチャンスが多くなります。

また、証券会社によって抽選方法も異なるため、それぞれの特性を見極めてIPOに申し込むことも大切です。そこで、主要証券会社のIPO取扱件数と主幹事数、抽選方法を一覧表にしました。

<主な証券会社の2024年IPO取扱件数>

証券会社名取扱件数(関与率)うち主幹事IPO抽選方法
SBI証券76社(88%)11社完全抽選
※落選すると次回以降当選しやすくなるポイント制度あり
松井証券55社(64%)0社配分予定数量の70%以上が完全平等抽選
楽天証券54社(63%)0社完全平等抽選
SMBC日興証券52社(60%)23社完全抽選
※預かり資産残高に応じて抽選票数が増える
マネックス証券50社(58%)1社完全平等抽選

IPOの主幹事や取り扱いの有無は上場する企業によって異なるため、主幹事数や関与率を参考に証券会社を選ぶことが大切です。また、当選確率を高めるために複数の証券会社から申し込むのもおすすめです。

(3)投資に慣れたらレバレッジをかける

投資には「レバレッジ」という概念があります。レバレッジとは「てこの原理」の“てこ”のことで、少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みを指します。

株式投資には信用取引という仕組みがあり、これを利用すると最大で自己資金に対して約3.3倍の投資が可能になります。相場の変動によるリスクも高まりますが、投資に慣れてきたら利用を検討してはいかがでしょうか。

NISAなら利益が非課税

NISAは、一定額までの投資で得られた利益が非課税になる税制優遇制度です。NISAを活用すると本来納めなければならない20.315%分の税金がゼロになるため、そのぶん投資家の手元に残るお金が多くなります。

2024年の改正で非課税枠が拡大

旧制度では「つみたてNISA」と「一般NISA」のどちらかを選ぶ必要がありましたが、2024年の改正により1つの口座内で「つみたて投資枠」と「成長投資枠」のどちらも使えるようになりました。また、非課税で投資できる金額も引き上げられるとともに、非課税保有期間が無期限になりました。

成長投資枠で国内外の株式が購入できる

つみたて投資枠で購入できるのは、金融庁が定めた一定の条件を満たす投資信託とETFのみですが、成長投資枠では投資信託やETFに加え日本株や外国株なども購入できます。

成長投資枠では、年間240万円、生涯1,200万円まで非課税で運用できます。また、生涯投資枠は売却すれば翌年以降に再利用できます。

出典:NISAを知る:NISA特設ウェブサイト

NISAは信用取引ができず、成長投資枠が年間240万円までのため、頻繁に売買したい人には物足りないかもしれません。

しかし、値上がり益や配当が非課税になるのは大きなメリットです。これから株式投資を始める方は、まずNISAからスタートしてみてはいかがでしょうか。

関連記事:
いまさら聞けない「新NISA」の基本!お得な理由や初心者におすすめの商品選びも解説

株で儲けることは難しくない

株式投資は決して難しいものではなく、誰でもおこなえる資産運用のひとつです。「値上がり益」「配当金」「株主優待」という3つの利益を組み合わせれば、株式投資で儲けることも夢ではありません。

もちろん投資である以上確実に儲けられる保証はありませんが、本記事で紹介した「おすすめの投資方法」を参考に、無理のない範囲で投資をスタートしてみましょう。

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